・消費者金融(キャッシング)と重利の問題とは?
・利息制限法と重利の関係は?
重利とは
どのようなもの?
重利とは、利息の利息のことです。
利息制限法の趣旨から考えると、
重利を無条件に認めることは
問題があるといわざるを得ません。
判例では
どのようになっているの?
最高裁の判例では、
次のようにいっています。
「年数回の利息の組入れを約する重利の予約は、
毎期における組入利息とこれに対する利息との合計額が、
本来の元本額に対する関係において、
1年につき利息制限法所定の制限利率により計算した額を
超えない限度においてのみ有効である」
(最判昭和45.4.21民集24-4-298)
要するに、重利を認めつつも、
全体の合計利息は
あくまでも利息制限法の範囲内でなくてはならず、
それを超えた場合は無効といっているわけですね。
延滞利息は
どうなるの?
判例の場合は、
支払期限が到来した後
延滞利息を元本に組み入れる合意をする場合は
想定していません。
しかしながら、学説の多数説は、
1年以内に延滞利息を
元本に組み入れる場合には、
同様に解すべきとしています。